超がつく良血。そしてそれに裏付けられた素晴らしい馬体。
一目みた瞬間にG1を勝つ馬だと思った。
3連勝であっさり重賞制覇。
皐月賞も2着。G1はすぐそこにあると感じられた。
続くダービー。
若き福永騎手が血気にはやる彼を御すことができずハナにたつ。
結果は14着と惨敗。
しかしながら秋にはしっかり立て直し重賞を好走。菊花賞5着、有馬記念6着と
その後もそこそこの走りは見せるものの、G1は遠のいていったように感じられた。
距離も中長距離から少しづつ、短くなっていく。
血統的にはスタミナの塊のはずがその気性が邪魔をする。
好走するも勝ち切れないレースが続く中、ついにその日が訪れる。
フェブラリーSでダート挑戦を果たすも14着に惨敗し
評価をさげて臨んだ高松宮記念
4番人気。なめられたものだ。でもわかる。
レースは激しくなった。
最終コーナー、大外をぶん回してくるキングヘイロー。
一瞬画面から消える。
でも俺の目はずっと彼を追っていた。
追っていたからわかる。
飛んでくると。
実況が叫ぶ。キングヘイロー飛んできた!
そしてついにその時が訪れた。
本当に嬉しかった。その言葉につきる。
そして坂口正大調教師は涙した。
G1を初めてかつ調教師ではない師が
高松宮記念勝利で涙した。
それがすべてだと思う。
報われた瞬間でもあった。
これだから競馬はやめられない😌